ウォルナットと組み合わせよく使われるのがオーク材です。
オーク材の杢目は激しく、まさしく「木」といった感じです。色味は黄土色からライトブラウンですが、多少黒っぽい材料が混ざっているものもあります。ちなみに、ウィスキーの樽に使われているのもオークですね。
オークは、大きく別けてホワイトオークとレッドオークの2種類があります。ホワイトオークの方が高価で、日本の市場でオークと言えばホワイトオーク材のこと指します。しかし近年、ホワイトオークの原材料が高騰しているので、最近はレッドオークも日本市場に出てきていますが、まだまだホワイトオークの方が人気があります。日本で使われているオーク材はアメリカから輸入されています。ヨーロッパでもオーク材が製材されていますが欧州のオークは杢目がかなり荒々しいです。一方アメリカのオーク材のほうが杢目がおとなしめのため、日本人好みに仕上がります。
昔はオーク材の大きい節が嫌われていましたが、最近ではワザと節を活かした家具も多いです。そもそも日本家屋に使われている杉やヒノキは節だらけなわけですから、家具の節を毛嫌いしなくても良いのです。
節をいかしたオーク材の家具といえば、飛騨産業の「森のことば」でしょう。かなり豪快な節が天板にありますが、まさに森の中にいるような木の息づかいを感じられます。