1)塗料
無垢材で作られた家具は、原則的には塗装仕上げされます。
一概に塗装といっても、今では様々な塗料を使われています。
国産メーカーなどでは、どういった塗料を使用しているか、POPなどで表示しています。
一般的に、木製家具に使われる塗装は、
ポリウレタン塗装、ラッカー塗装、アミノアルキド塗装、
またUV塗装と言って、塗料が紫外線照射により硬い強度をもつ特殊な塗料もあります。
塗料は、塗れば塗るほど塗膜が厚くなるので下地が保護されます。
しかし、塗膜が厚くなると光沢がでますので、それを嫌がる方もいます。
最近はどちらかというと、塗膜を薄くしてツヤがない自然な仕上げが好まれるようです。
また、自然仕上げといえば、オイル仕上げやソープ仕上げという方法もあります。
これらは、無垢の肌を活かし非常に自然な仕上げになりますが、
表面が傷つきやすく、メンテナンスが必要になります。
2)シート
紙などのシートに木目や石目などの柄を印刷したものです。
MDFや金属など表面が平な面に貼って仕上げます。
最近では、表面に凹凸があり強度も強く、一見無垢材と見間違えるシートも開発されています。
シート貼りのメリットはコストです。
家具屋さんにおいてある安い家具はほとんどシートが使われています。
ただし、見た目では見分けのつかないほど本物の無垢に近いシートも開発されています。
買う前に表面を触ったり、店員さんに確認してください。
シート貼りのデメリットは剥がれたら修理が出来ないことです。
また、シート貼りと無垢材を併用している家具もあります。
初期は色が合っていますが、経年変化により無垢材部分は色が変わりますので、
シートと無垢で色の差が出てくることもあります。
長く使うつもりであれば、シート貼りの家具はオススメしません。
子供向けの家具であれば、期間がきまっているのでシート貼りの安い家具でもいいかもしれませんね。
3)メラミン化粧板
メラミンは非常に硬度の高い樹脂です。
木目や石調・無地の柄を印刷して仕上げたものを、
テーブルの天板や食器棚などの前板に貼ります。
ファミレスなどの飲食店のテーブル天板はメラミン板を貼って仕上げています。
熱や摩擦につよく、汚れても簡単に水拭きできるので、多くの飲食店で採用されています。
シート貼りのように剥がれることもなく、非常に機能的な素材です。
ただし高いので、家庭向けにはあまり出回っていないようです。
4)突板
無垢の丸太から、大根の桂剥きのように薄くスライスしたものです
(ロータリースライスといいます。)
0.3~1MMくらいの厚みがある、ぺらぺらの無垢材です。
それをMDFや無垢材などに貼ってから塗料して仕上げます。
特徴としては、無垢材ほどコストが高くないけど、表面は無垢なので自然な仕上がりになることです。
最近は無垢材が高騰しているので、突板をうまく貼ってリーズナブルな価格に抑えているメーカーが多いようです。
無垢は高くて手が出ないけど、シート貼りは嫌、という方には突板が手頃です。
まとめ
もちろん、国産メーカーの無垢の家具が安心できますし、デザインもいいです。
でも最近は、海外製で安くてデザイン性もあり優れた家具が出てきています。
結論として、大事なことは用途と期間、そしてコスパだと思います。
自分の目的に合った材料を選びましょう。
家具を選ぶ際は、TPPを気をつけて検討してみてください。
Time (時間=期間)
Place / Price (場所=どこに置くか/ 価格)
Purpose (目的=誰がなにのために使うか)