上海家具展示会にみる 海外と日本の家具の違い

家具の展示会の最前線は、ミラノで毎年行われているミラノ・サローネです。
残念ながら、筆者はまだ行ったことがないのですが・・・。
ミラノ・サローネで披露される新しいデザインが、世界の流行を作っていくのですが、そのデザインをすぐに中国で真似してつくられてしまう。ということがよく言われています。

今回筆者が視察した上海家具展示会は、中国で行われる家具展示会でも最大規模の展示会です。世界中から家具のバイヤーが集まるのはもちろん、東南アジア周辺国の家具メーカーもこの展示会に出展します。
日本からも数社出展していました。

まずは、展示会の写真を御覧ください。

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いかがでしょうか?
あまり日本の家具店ではみかけない、派手で大きくて奇抜な家具が多いですね。

日本人の好む家具は、世界の家具と比べてコンパクトでミニマルな傾向があります。
装飾がないモダンなデザイン、そして部屋を圧迫しないコンパクトなサイズ。
もちろん、都心ではコンパクト、田舎では大きめの家具を選ぶという傾向はあります。
戦後、ライフスタイルが欧米化したとはいえ、靴を履かない生活スタイル、和室などでは床に座る習慣が残っています。

また、日本の住宅のほとんどが木造住宅です。
そのため、日本人は鉄やコンクリートよりも木を好みます。

ということは、どういうことか。

日本人の好みの家具は、「欧米とも中国とも異なる」ということです。
ですので、この上海家具展示会に出展されている商品を日本にそのまま持ってきても売れないんです。

海外の展示会へ訪れる日本の家具バイヤーは、気に入ったデザインがあると、日本向けにカスタマイズするんですね。

日本向けにカスタマイズする点

・サイズ

日本は小さい部屋が多いので、コンパクトなサイズに変更します。

また日本人の身体的な特徴から、テーブルや椅子は、欧米向けより3~5センチ低くします。
※中国人などのアジア人も日本人と体格はそれほど変わらないので、日本向けのサイズが合うはずですが、欧米向けのサイズが一般化しているようです。

張地の色

インテリアファブリックの場合、流行色の影響はあるものの、日本人に好まれる色がほぼ決まっています。

ブラウン系+ニュートラル系(ベージュやグレー)で50%以上を締めます。
ですので、ブラウン系やニュートラル系の色は外せません。
ただし、商品展示がベーシックな色ばかりでは映えませんので、カラーバリエーションとしてグリーン/オレンジ/ブルーなどのパステルカラーを追加します。

中国人と日本人の好みの違い

中国人はとにかく無垢材を好むそうです。
MDFにシートや突板を貼ったニセモノっぽい仕上げよりも、本物の木である無垢材を使用した家具が好まれます。
永く大事に使うのであれば、無垢材の方が修理しやすく長持ちします。
ですので、
「高くても良いから無垢がいい」
という人が多いそうです。
僕から言わせればTPP次第ですが。

日本人は、デザインとライフスタイル重視。そして、価格と品質重視。
デザインと品質が良く、価格が安い家具が好まれます。
価格とデザインが良ければ、
「無垢材を使わず突板でも良い」
と判断する人も多いです。

イケアのメイン商品は、MDFにシートを貼った家具、そして組み立て式の家具ばかりです。
日本でイケアがあれだけ流行っているのを見れば、日本人の家具に対する価値観がわかりますね。
また、日本ではDIY好きが多いように、自分で家具を組み立てるのを楽しむ人もいます。
一方で中国では自分で家具を組み立てることはなく、基本的には業者が家具を組み立てるそうです。

好みとデザインは違う

デザインの美しさというのは一般的に評価されるものですが、好みというのは個人差があります。
また、国によって好まれる色が別れたり、家具ではサイズやライフスタイルも非常に重要な判断基準となります。
家具を選ぶ際に日本人と海外の人の好みは違うということがわかっていただけたでしょうか。

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