針葉樹の椅子の特徴 ヒノキ・スギ・パインの椅子

椅子は、家具でありながら、人の体に接触するという特徴があります。
ソファやベッドもそうですが、座り心地の良さや簡単に壊れない強度も必要とされる家具です。
ですから、デザインだけで選んでしまうと、座り心地が悪くて後悔することになりかねません。
座り心地が悪いだけならまだ良いですが、毎日座っていたら1年で壊れた、なんてこともあります。

椅子が1年壊れたなんてことになれば、メーカーや販売店の信用はガタ落ちです。
ですから、国産メーカーや大手小売店は基準を設け、簡単に壊れない椅子を作っています。
それでも価格重視で中国や東南アジアで作られている一部の椅子は粗悪品もありました。
ただ、安かろう悪かろうでは通用しない時代ですから、そういった粗悪品は日本の家具市場にはほとんどないと言ってよいでしょう。
ですが、樹木は大きくわけて、針葉樹と広葉樹がありますが、針葉樹と広葉樹では樹木の硬さが違います。
木の硬さが違えば、折れやすくなるわけですから、その違いは知っておいた方がよいでしょう。

ここでは、針葉樹の椅子によくつかわれる樹種とその違いを紹介していきます。

針葉樹の椅子

針葉樹の木を使った椅子は、主流ではありません。
日本人がよく知っている針葉樹といえば、ヒノキや杉、松です。
ヒノキや杉というのは日本の住宅建材でよく使用されていますが、つい最近まで椅子にほとんど使われていません。
なぜなら、針葉樹は密度が低く、軽く柔らかいため、人間の体を支える椅子の材料として使うには十分な強度が出ないためです。

杉の椅子

しかし、天童木工は独自の技術により、国産杉を活かした椅子の開発に成功しました。
強度の弱い杉を圧縮することで広葉樹並の強度に変身させたのです。

ヒノキの椅子

また、ヒノキは木目がキレイなため、国産ひのきの使用用途して椅子がはじまっています。
針葉樹をそのまま使用して椅子をつくる場合は、簡単に折れないようにある程度太めの材で構成するため、大型の椅子になります。

パイン(松)の椅子

松の仲間である、パイン材は針葉樹ですが、海外ではパイン材も椅子に使用されてきました。
背にブックラックのついた椅子をチャーチチェアといいますが、これは聖書をおくためのラックで古くから教会用の椅子としてパイン材で作られてきました。
ただ、パイン材も針葉樹で柔らかいです。長期使用で壊れやすいため、購入する前に座の太さや、サポートバーで補強されているか、などよく確認された方がよいでしょう。

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まとめ

針葉樹は、木材が柔らかく、節が多いため椅子の材料には向きません。
もし椅子に使用する場合は、太めの材料を使用したり、天童木工のように圧縮して強度を上げる必要があります。
気になる椅子が、ヒノキ・杉・パインだった場合は、材の太さなどをよく確認してみてください。

木製椅子によく使用される木材は、オークビーチアッシュウォルナットなどの広葉樹です。
珍しい材としては、ケヤキ、メープル、チーク、アルダーなどもあります。
その他東南アジア製では、ラバーパイン、アカシアなども使用されていますが、購入前によく材料の特徴を確認しておきましょう。

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