無垢材の知識④ ビーチ【BEECH】

ビーチは、日本だとブナにあたります。欧州やヨーロッパでも入手でき、強度と粘りがあり加工性も良いので、昔から椅子の材料によく使われています。特に、粘り強いので曲げ木にするのに適した材料です。
木の色がピンクっぽいのですが、製品化して時間が経つと経年変化で黄色みを帯びてきます。地肌がピンクっぽいいろになるのは、原木の乾燥時にスチーム乾燥しているせいで、時間がかかりますが、ノンスチーム乾燥の材料であれば、白味がかった黄土色になります。

ビーチ材は材料も豊富に取れるため、比較的安価で木工家具の材料としてよく使用されます。しかし近年、小売の市場ではあまり人気がありません。表面がツルッとしているので、PU塗装で仕上げるとプラスチックのような肌触りになり、木材のぬくもりが感じられないからのようです。また、シート貼りの模様にもビーチがよく使われるので、安物のイメージがついているものと思われます。玄人好みの木材なのですが、最近のユーザーにはあまり好まれていないようです。

ところで、最初に紹介したようにビーチ材は、曲げ木に適しています。1859年トーネットがビーチを曲げて作り上げた椅子が「No.14」軽いけど強度があるので、カフェやレストランで昔から使用されている定番の椅子です。使用材料が少なく低コストなのも魅力でした。

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