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漫画の中に登場する椅子は、もちろん脇役中の脇役。
基本的に背景にすぎないのですが、冨樫義博さんの描く椅子はただの椅子じゃありません。
世界観に合わせて椅子もデザインされています。
椅子は比較的手抜きされやすい背景なんですが、椅子を利用して世界観を強めています。
冨樫義博さんは椅子の存在感というのをある程度理解されている漫画家さんなのだと思います。
ゾルディック家の椅子
キルアが父と話をするときに、キルアが座っている椅子。
なんとも禍々しいデザインが暗殺一家の世界観を象徴しています。
もちろん、キルアの父シルバが座るベッドのデザインにも注目です。
グリードアイランドの受付が座る椅子
この椅子も「ゲームの中」という世界観を象徴したデザインになっています。
中に浮かぶこの椅子は、幾何学模様がコンピューターの世界感を象徴してますが、女性が座る部分は有機的な植物のような形状は若干禍々しい感じがします。
燃やされた椅子
いきなり燃やされた椅子がかわいそうです。
ゴンの家の食卓セット
この椅子は、よく見ると背だけ後付けのようなデザインになっています。
通常、背もたれと後ろ脚は一体化している椅子が多いです。
このように背だけ別だと強度が出づらいからです。
ただ、デザイン自体はやっぱり特別な感じというか、作者のこだわりが感じられます。
テカテカのソファ
これ、おそらくですけど、背景部分はスタッフの方が描いていて、モラウさんたちが座っているソファと人物は冨樫先生が描かれているんだと思います。
おそらく革のソファだと思いますが、えらいテカテカしてて、二人が座る空間を目立たせているんですね。
デザイン的にもえらく低いローソファで、これは商品化しても面白そうです。
禍々しいゆりかご
この絵をみるとハンターハンターの続きが気になる方もいるでしょう。
やはりこのゆりかごのデザインもハンターハンターの世界観が象徴されていますね。
背に描かれた文様は洋風というわけでもない、冨樫先生独特の模様です。
背の模様をどのようになんの素材で表現するか議論の余地はありますが、椅子として構造的には成立しているので製品化してみたい椅子です。
スツールは孤独が似合う
クラピがが座るスツール。
座面に厚みがありクッションのありそうですね。
向かい側にはマリア様があるので、礼拝堂の中だろうか。
それともクラピカの家にこのような部屋があるのか。
あなたの家にも一脚スツールを置いてみてはどうでしょうか。