ここ最近、世間を騒がせているのが中国製の珪藻土商品です。
ニトリを始め、カインズ、ヤマダ電機などの小売店で販売されている珪藻土商品に石綿(アスベスト)が混入されていて大きな問題になっています。
石綿は耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価であるため、「奇跡の鉱物」として重宝され、建築材料、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されていました。しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると肺癌や中皮腫の誘因となることが指摘され現在日本では使用禁止されています。
ニトリやカインズの珪藻土商品はリコール対象となり、消費者庁リコール情報サイトや各社ホームページで確認することができます。
ニトリ:珪藻土製品 回 収 品・合 格 品 一 覧
カインズ:珪藻土商品の回収に関するお詫びとお知らせ
不二貿易:珪藻土を使用した商品についてのお詫びと自主回収のお知らせ
安全な珪藻土商品をお探しの方は、日本珪藻土日用雑貨製造協会認定の商品をお探しください。
認定ブランドは「なのらぼ」と「soil」があります。
どうして珪藻土にアスベストが?
日本珪藻土日用雑貨製造協会によると通常珪藻土製品を作る工程で石綿が混入することは無いそうです。
ですから、日本の常識的な考えであれば、中国製の珪藻土製品に石綿が混入するとは思いもよらなかったでしょう。
また、中国の工場名は公表されていませんが、小売店各社同じ工場もしくは同じエリアから購入していた可能性が高く、
「他の日系企業が販売しているから大丈夫だろう」
という安心感もあったのかもしれません。
中国の石綿規制は曖昧なようですが、広東省の条例には明確にアスベストが規制されているようです。
中国製=粗悪品
のイメージは昔からありますが、一方でi-phoneなどのブランド品も中国で製造されています。
家具においても人件費が高くなった中国では、安物や粗悪品を作らなくなっている傾向があります。
中国が生産国としての立場を維持する意向があるなら、規制強化は避けられないでしょう。