動画で解説 ハンス・ウェグナーの『ザ・チェア』ができるまで 

最近では、YOUTUBEでいろんな動画が無料で観れるので重宝しますね。

今回は、ウェグナーの「ザ・チェア」が完成するまでの動画をみながら、「ザ・チェア」の作り方を解説していきたいと思います。

1)伐採から製材 0:00~3:00

もともと家具は、木材のたくさん採れる地域で生産されていました。日本だと、今でも家具の産地と言われている飛騨地区がそうですね。

この動画は、木材の伐採から始まります。

伐採 → 製材 → 乾燥

の順なのですが、この動画では乾燥の部分を省略しています。

2)背もたれの加工 3:01~

バンドソー → コッピングマシーン → 3D NCルーター(3Dプリンターみたいなもん)

製材された板材から、背もたれをカットして加工していきます。

3:01~

まずは、バンドソーで荒切りします。

4:16~

それを、ろくろのようなくるくる回る機械にはめ込みます。

コッピングマシーンといって、回転しながら見本と同じ型に加工してくれます。

5:15~

それから、背もたれをと肘を3D加工のできるCNCルーターに入れて一気に形状を削り出します。

ちなみに、昔はこんな機械なかったので、職人が全て手加工で切り出していました。

6:20~

パーツを組み立てます。

接合面にはしっかりと接着剤を塗ります。

動画でカットされていますが、後の工程にいくまで、接着剤の硬化時間は24時間必要です。

7:00~

接着剤硬化後、もう一度NCルーターにかけて接合部分の出っ張りを削り落とします。

 

3)研磨 7:32~

サンダーという機械で粗仕上げしたあとに、手研磨できれいに仕上げていきます。

これは、人間の手で無いときれいに仕上がらない作業です。

手で触りながら、仕上がりをチェックしていますね。

 

4)組み立て 9:40~

椅子の脚部分の加工の工程は省略されていますが、脚には2段堀の長穴が掘られて、幕板部分は2段になったホゾ加工がされています。この2段の違いをつけることで、幕板が抜けづらくなります。

また、接着剤は筆で丁寧に、メスとオスと両面に塗りつけています。

接着剤が片面塗布だと簡単に抜けてしまう場合があります。

この動画のようにしっかりと接着剤を塗布することで、椅子接合部分が外れないしっかりとした椅子となります。

11:40~

プレスで固定

接着剤を塗布したあと、ハンマーで背もたれを叩き込みます。

最後に、プレス機にいれて圧をかけて接合部を押し込みます。

 

5)仕上げ研磨 12:00~

接合部分には段差ができるので、研磨して接合部分を滑らかに仕上げます。

また、肘の部分も肌触りを確認しながら最終研磨します。

 

6)座面の加工 12:30~

本革に型紙をあてて座面部分を切り出します。

合板の上にウレタンフォームを張り付けた座面の下地に、本革の張地を巻きます。

安物の椅子はタッカーだけでカバーを張り込むのですが、丁寧に両面に接着剤を塗布してきれいに貼り付けているのがわかります。

7)完成 15:05~

塗装と座面取付工程は省略されていました。

北欧の森にたたずむ「ザ・チェア」をお楽しみください。

この動画からわかること

切削加工ではコッピングマシーンや3DNCルーターなど高度な機械を使用していますが、最終的には人の手によって研磨で仕上げられているのがわかります。

木材は、同じ材料で、個体によって色も形も癖も違います。

それを組み合わせて椅子というものに作り上げるのには、最終的には人間の手が必要だと言うことがわかっていただけたと思います。

 

いくら機械化をすすめても、機械だけではいい椅子は作ることが出来ない。

逆に言えば、人の手で仕上げられるから、人が触れて心地がよい椅子になるわけです。

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