【ライフスタイル】の意味を多角的にとらえてよく理解しておきたい

ライフスタイルとは?

「ライフスタイル」は、そもそも英語で「LIFE STYLE」と書きますが 日本語に直訳すると、「生活様式」という言葉になります。

最近は、このライフスタイルという言葉は、 英語読みのまま日本語になりつつあります。

そして「ライフスタイル」という言葉自体には、 いろんな解釈の仕方があるようです。

この記事では、多角的にライフスタイルについて解説していきます。

インテリアライフスタイル

日本のインテリア雑誌では、 暮らしのスタイル、インテリアスタイルの分類と扱われています。

例えば、シンプルスタイルやモダンスタイル、 和モダンやアメリカンスタイルなど、 インテリアスタイル分類の大きなカテゴリーとして、 「ライフスタイル」という言葉があります。

 

わかりやすい、暮らしのライフスタイルの変化はこんな感じ。

もともと和室で畳の上で正座したりあぐらをかいて暮らしていた日本人が、欧米のライフスタイルを取り入れて椅子やソファに座る暮らしになった、というのが現代の日本人のライフスタイルの変化と言えるでしょう。

 

ただし、欧米と一言で言っても、「北欧」や「フレンチ」「イタリアン」「アメリカの西海岸」「モダン」などデザインによって細分化されます。

また、モダン様式に和のテイストを加えて「和モダン」など、デザインと密接な関係がインテリアライフスタイルという言葉に含まれます。

心理学者アドラーの概念

心理学では、 「ライフスタイル」は自分の考えや思想が投影されたもの、 としてとらえられています。 例えば、心理学者のアドラーは以下のように意味づけしています。

<ライフスタイル>

・自分のことを自分がどう見ているか。(自己概念)

・他者を含む世界の現状についてどう思っているか。(世界像)

・自分および世界についてどんな理想を抱いているか。(自己理想)

 

心理学者アドラーは、個人の思考を「ライフスタイル」という言葉として表現したのです。

「ライフスタイル」とは、価値観や思想がアウトプットされたもの。

「ライフスタイル」とは、自分の考え方や思想が、 実際に現実化されたものです。

 

例えば、言葉であったり、文章であったり、絵であったり、服装や趣味や好み、 そしてインテリアや暮らしに関することすべては、 その人の思考や考え方を元に現実の世界にアウトプットされたもの。

それが「ライフスタイル」です。

また逆の発想もあります。 あるイデオロギーの中で生み出されたライフスタイルの中で生活していると、 その思想やイデオロギーが本人の考え方に影響をあたえます。

 

しかし、アドラーの概念は一部の人にしか知られていません。

日本の現代社会で認識されている「ライフスタイル」という言葉は、 やはり「暮らしのスタイルや好み」という意味合いが強いようです。

マーケティング手法としてのライフスタイル分類

また、マーケティング手法としての「ライフスタイル分類」というものがあります。 収入に基づいてターゲット層のライフスタイルを大きく4つに分類するものです。

現代の日本人は、というかこの貨幣経済社会に暮らす人々のほとんどは、 収入によって価値観が違い、「ライフスタイル」が変わってきます。

収入によって、住む家の大きさ、住む場所がかわります。

高収入の人は住む場所や家を選べますが、 低収入、貧困層になるほど選択肢は皆無となります。

世帯収入のボリュームゾーンは、中流階級になります。そこそこの収入があり、趣味などにお金をかけられる人たちです。

かつての日本人は、1億総中産階級と言われましたが、 最近は貧困層が増えていて二極化という格差が進行しています。

しかし、相変わらず中流層と言われるボリュームゾーンが多くの消費を占めていて、 この世帯の「ライフスタイル」をさらに細分化するために年代によって分類します。 それをライフステージ分類といいます。

<ライフスタイル分類 4つのカテゴリー>

1. 良識的で調和のある生活を求める人々(ボリューム層)

年代:30~40代が中心

収入:平均的

ライフスタイル:伝統的な価値観にこだわることがなく、どちらかといえば、合理性を信条とする。

 

2.ファッショナブルに生活を楽しむ人々(ファッションリーダー)

年代:30~40代が中心

収入:可処分所得が高い層

ライフスタイル:社会や家庭への所属意識が低く、自らの感性や感覚に強いこだわりを持つ。

 

3.知的で行動的な人々

年代:40~50代が中心

収入:大企業のエグゼクティブなどある程度の地位と財産を持っている。

ライフスタイル:自分自身の価値観に自信を持ち、個性的で知的な演出派

 

4.保守的で本格的な生活を求める人々(消費リーダー)

年代: 40~50代が中心 収入:資産などを持ち、平均年収が最も高い層

ライフスタイル:ものに対するこだわりが強く、ステータス志向、本物志向を持ち、 世界の一流品など高級で落ち着いた物を求める傾向が強い

社会学的見地からのライフスタイル

「ベトナムの都市化とライフスタイルの変遷」という本で「ライフスタイル」に深く触れていましたので、紹介したいと思います。

文化の概念と同様、「ライフスタイル」にも異なる多くの概念があり、それは経済、社会、道徳、思想、世界観などによってさまざまです。

マルクスとエンゲルス

「個人のライフスタイルより高い次元に生活のライフスタイルがあり、生産方式が一定のライフスタイルを生み出す」

 

ラドゥーギン

「ライフスタイルとは特定の社会的背景での歴史的な特定の時点による個人と社会集団や社会全体の生活活動の全体的な性質」

 

ボドリヤノフ

「ライフスタイルは、個人的な活動を社会的関係システムとして主観的に捉えたもので、人間の活動において具体化する全体的な生活条件」

 

チャン・ヴァン・ビン(TRAN VAN BINH)

「ライフスタイルは社会学的なカテゴリーであり、人間の生活の全体的な活動の概要である。階級、社会集団、個人などが一定の社会経済条件で規定される労働と享楽の発言であり、人と人との関係として精神と文化の中に成立する。」

ここまでみてきたように「ライフスタイル」と一言で言ってもさまざまな概念があり、 その人の知識や教養によって受け取り方が違うものなわけです。

ですから、心理学者の考える「ライフスタイル」とインテリアコーディネーターの考える「ライフスタイル」は異なります。

最後に

話は、アドラーに戻りますが、 大事なのは自分の考え方次第で世界は変わるということです。

豊かな「ライフスタイル」を営むには、豊かな心と教養が必要です。 特に心は鍛えることで、周りの環境に振り回されることがなくなります。

最近になって、またアドラー心理学が注目されているようですね。アドラー心理学についてもっと知りたい方は、この本がすごく分かりやすいアドラー心理学の入門書ですよ。

関連記事

  1. どうして多くの建築家が椅子に魅了されるのか 椅子は小さな建築

  2. 2代目帝国ホテル

    建築好きなら一生に一度は行きたい明治村

  3. カラーコーディネーター2級と1級(第二分野 商品色彩) 独学で同時合格した勉強方法

  4. 日本で北欧家具が好まれる2つの理由 スカンジナビアンカラー

サイト運営者の情報

最近の記事

人気記事

PAGE TOP